人材育成、人材開発と言うと、教育研修が真っ先に頭に浮かぶと思います。
研修プログラムを提供する側の人間として、このような事を言うのはオカシイですが、学びの場、人材開発の場として有効なものとして、仕事を通したものが70%、人との関わりが20%で、教育研修は10%に過ぎないと言われています。
では、教育研修をやっても意味がないのでは?と言うと、そうではありません。
研修内容を実際の業務や実務に繋げること、そして人との関わりが不可欠なようなプログラムを設計することで、10%をはるかに越える効果を発揮することが可能になるのです。
つまり、実務型(実践型)やディスカッション型の研修プログラムがいかに重要であるかということです。
知識習得だけが目的であれば、はっきり言ってEラーニングや通信教育で十分です。
学びの場として、教育研修が10%しか効果がないというのは、主に知識習得が中心の旧来の研修のやり方だからではないでしょうか。
また研修をすることが目的化、研修をやって終わりというスタンスであれば、同じように10%程度になってしまうでしょう。
そうではなく研修で学んだことを実務で試す、実践することによって、真の学びが得られ、人材開発の場として機能することになるのです。
実践を通して、試行錯誤を繰り返し、自分なりのやり方や考え方を習得し、構築していくことこそが重要なのです。
また実践を通すことで、研修内容以外の学びもあるかも知れません。
このように実践よって、本人の中にノウハウが蓄積され、再現性が可能なスキルになっていくのです。
ここまでに至って、初めて人材開発の場として教育研修が活かされたと言えるのではないでしょうか?
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